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■毛抜きとPowerBook

 このページでは PB2400 パワーアップ計画の要とも言える USB 対応についていきさつをかいておく。
PB2400 はハードとして USB を備えてない。しかし今後も PB2400 を使い続けるなら USB は必須とも言える。そこで PB2400 USB 対応の情報を集め始めた。
 ハード的に USB を備えていないマシンで USB を使うには PC カードもしくは PCI バスボードを挿さなければならない。PB2400 はノートパソコンなのでもちろん前者となる。
しかしここで大きな問題が。USB 対応の PC カードを使用可能なのは CardBus 対応の PC カードスロットのみなのだ。 PB2400c/180 は残念ながら CardBus 対応ではない。普通なら話はここで終わるのだが、やはり PB2400 のユーザ達はすごかった。PB2400 はハード的には CardBus 対応であるが諸事情によりその機能を使えなくしてあるだけだったのだ。ロジックボードにあるジャンパ線、もしくはチップコンデンサを外せば良いらしい。
ヘビーユーザは PB2400 に改造を施し CardBus 対応にした上で USB や FireWire を使っている。私もそれに倣って PB2400 の改造を決行することにした。しかし、私は購入以来一度も自分の手で PB2400 をバラしたことがない。バラしに対する不安を抱えつつ、決行日である 2000 年 12 月 29 日がやってきた。
 まず午前中に USB カードを買いに寺町へ。店員に「PB2400 には対応してませんよ」と言われつつも購入。これでもう後には引けない。
 帰宅後、もしかしたら無改造で動くかもしれないので、動作確認。しかし当然の如くダメだった。参考にしたサイトに「温度が上がったら認識する事がある」とあったので、しばらく稼働させてから再度試みるもやはりダメ。SHINO の Win ノートで USB カード自体の動作は確認。
 深夜、SHINO の見守る中 PB2400 分解開始。サイトの情報等を参考になんとか分解は進む。いよいよキーボードをはがし、目の前に現れた光景は……
「ジャンパ線が無い!」
 私の PB2400 は発売日に購入したものなので、当然ロジックボードも初期型のタイプでジャンパ線があるものだと思ってた。しかし、「憧れの PowerBook」でも書いた通り、以前の修理でロジックボードが交換されていたのだ。ジャンパ線のあるべき場所には小さなチップコンデンサが…。これを外すには慎重にハンダをはずしてやらないといけない。今回はジャンパ線しか想定していなかったので。このまま閉じた方が良いかも、とか考えてると
 SHINO がおもむろに取り出したのは毛抜き。そしてなんとそのままハンダも使わずチップコンデンサをもぎ取ったのだ。
とれてしまったものは仕方がないのでとりあえず組み上げて PRAM をクリア。まず別の PC カードでスロットの動作確認。これは OK。そしていよいよ USB カード。既に最新の USB Card Support 1.4.1 はサイトの情報に従ってインストール済みなのでカードの認識さえすればデスクトップに USB のアイコンが現れるハズだが………
「出た!」
見事 USB が認識された。これでカードが無駄にならずに済んだ、もとい USB 機器が PB2400 で利用できるようになった。SHINO の度胸にはまさに脱帽である。