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■プロレス■

 私はプロレス観戦が好きである(テレビだが)。他の格闘技全般を観るのも好きだが、やはり私はプロレスが一番好きだ。

私は新日派
 プロレスを見始めたのはテレビ朝日系の「ワールドプロレスリング」からなので新日本プロレスが最初に見たプロレス団体となる。当時は初代タイガーマスクがデビューした頃でテレビ放送も夜八時からのゴールデンタイムに生中継と今では考えられない扱いだった。少し遅れて日本テレビ系の「全日本プロレス中継」も観るようになった。先に見ていたせいかもしれないが、私はどちらかといえば新日派だった。でも両団体ともそれなりに面白かった。全日は録画中継だったが、雑誌やネットが普及していない当時において、事前に結果など知れるはずもなく録画中継であるデメリットは無かった。むしろ試合時間が延びて試合途中で「全国の皆さん、さようなら」にならない分、テレビ番組としては安心して見られた。それでも団体の雰囲気、カラーとして私は新日の方が好きであった(アントニオ猪木と馬場さんの個性の差?)。これは今でも変わらない。

プロレスは八百長?
 私が小学生の頃学校では「新日は本気で全日は八百長」「いやタイガーマスクが連勝を続ける新日の方が八百長」「会場で置き忘れられた台本を見た」等、まあどこでもおなじみの「プロレス八百長」議論(?)がなされていた。当時の私はプロレス界のギミックだのアングルだのは全く知らず「プロレスに八百長や筋書きなんて無い」と信じていた。この辺りは年齢を重ねるごとに色々分かってくることもある。まずプロレスは「受け」が前提の格闘技であるということ。派手な見栄えのプロレス技の大半は相手が本気で抵抗すれば決まらないものである。プロレスラーが体を鍛えるのは、相手の技を受けきる為なのである。そしてプロレスはスポーツではなくエンターテイメントであること。プロレスが純粋のスポーツだと見ていてここまで面白いとは思えない。プロレスはエンターテイメントであり一種のショーなのだから楽しく見せるための設定や演出は当然必要であると思えるようになった。

アメリカンプロレスは嫌い?
 そう思えるようになったのは、やはりアメリカンプロレス、特にWWFの影響であろう。しかし、元々私は日本のプロレスに比べるとアメリカンプロレスはそんなに好きではなかった。中学の頃にはテレビ東京系の「世界のプロレス」のビデオを見せてもらう機会もあった。いまだ来日したことの無い「未知の強豪」達の迫力あるファイトに興奮したものだが、当時日本のプロレスで両者リングアウト等不透明な決着が減ってきたともあって、日本のプロレスの方が洗練されているイメージがあった。これは京都においてテレビ大阪の受信状態が悪く、ビデオの画像が良くなかったことも少々影響しているかもしれない。

WCWとWWF
 アメリカにはWCWとWWFの二大団体があった。双方とも雑誌で見るくらいで実際に試合を観ることはほとんど無かった。新日本がWCWと提携していたこともあって私はどちらかといえばWCWの方が好きであった。当時はWWFのエンターテイメント路線も毛嫌いしていた。マンションに引っ越してからケーブルテレビを視聴できるようになった。入居時には五つのチャンネルしか選ぶことができず、私はWCWの番組を放映している局は選んだが、WWFの番組の番組を放映している局は選ばなかった。WCWの番組はメインの「マンデーナイトロ」、ではなく「ワールドワイド」という番組だった。これが面白くなかった(^^;。でもアメプロに対してあまり良いイメージを持っていなかったので「こんなものか」と思っていた。

WWFとの出会い
 マンションに入居後、半年程経ってケーブルテレビの契約方式が変わりWWFの番組を放映している局も視られるようになった。それでも積極的にWWFの番組を観ようとは思わなかった。初めて「ロー・イズ・ウォー」を観たのは偶々だった。チャンネンルを変えたらやっていたのだ。前述の通り私はWWFに対して偏見を持っていた。しかし、それは一変した。WWFのプロレス・エンターテイメントに魅せられてしまったのだ。「ワールドワイド」が比較対象ではWCWに気の毒だが、比べ物にならない面白さだった。これはWCWがWWFに買収されてしまったという結果を見ても明らかだろう。そもそもWWFがここまで面白くなったのは、WCWによる金に物を言わせたトップ選手の引き抜き、そしてnWoムーブメントに対抗するため、従来のプロレスファンだけでなく、一般視聴者をも取り込もうとお笑い系やセクシー系の路線を取り入れた結果である。WCWには皮肉な話である。WWFはレスラー人気だけに頼らないストーリーライン、アングルを確立した。WWFプロレスは、ベースボール、フットボール、バスケットボール、アイスホッケーのアメリカ四大スポーツと完全に肩を並べている。WCW買収後のWWFはやや精彩を欠いているという話をよく聞くのが少し心配だ。「プロレスが家業」のビンス率いるマクマーン一家ならプロレスで大きな失敗をすることはないと思うが。

というわけで私は現在はWWFプロレスをメインで観ている。これからもスポーツ・エンターテイメントとしてプロレスを観ていきたい。