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CASIO CASSIOPEIA FIVA MPC-206VL 2001.8 入手
まず、前回書き忘れた点をいくつか。midori Linux はパーティションテーブルの書き換えを意識していたのでインストール後無事に起動した。MacOS エミュレータの Basilisk II はフォルダをコピーしただけで問題なく起動。この辺りは"Mac の箱庭"といった感じで実に手軽だ。残念なのは Win 上から Mac を起動することがほとんど無いことだ。その他アプリの動作では、何故か MS-Word を終了するときにメモリに関すると思われるエラーダイアログが表示される。Word の終了時だけに表示されるので実害は無いのだが、気味が悪い。Web 上を検索したところ、海外のメーリングリストに同様の症状が報告されていた。拙い英語力で解読すると Office2000 の SP2 を適用すると解消されるケースが報告されているようだったが、こちらでも SP2 は既に適用済みだったので結局現象は解消せず現在に至る。不具合らしい不具合はこれくらいでは後は快調に動作している。
七月某日、206VL の LAN ポートが壊れてしまった。いきさつについては割愛するが、不可抗力による故障だった。故障した直後は、修理の事などは全く頭に無く、当面は LAN カードで代用するとして、これを機会に無線 LAN でも導入しようかな、と真剣に考えていた。しかし、少し冷静になって考えてみると、この 206VL はまだ購入後一年を経過していないのだ。つまり保証期間内なのである。タイミング良く使える状態の代替えマシンもあったので修理に出すことにした。
修理前にカシオテクノに電話でしたときは十日間くらいかかるとの事だったが、結局丸二週間以上かかってしまった。LAN ポートが故障した場合マザーボードごと交換になるようで、その部品調達に時間がかかったらしいが、どうも 206VL が向こうへ到着してからの処理にも不備があったらしい。いつものベンダーさんに圧力をかけてもらったので結局新品を一台ばらしてマザーボードを調達してくれたようだ。しかし、帰ってきた 206VL の背面のネジが一本欠落していたりと、カシオテクノの対応には疑問符が残った。
帰ってきた 206VL は、予想はしていたのだが、BIOS のバージョンが下がっていた。カシオからは WinXP に対応した BIOS とファームウェアのアップデートプログラムが公開されている。もちろん前回のインストール前にはアップデートしておいたのだが、マザーボード交換のせいで元通りになっていた。再度、BIOS とファームウェアをアップデートして動作を確認したところ、LAN ポートは問題なく稼働した。また、修理に出す際に、無償ならゴム脚を付け替えて欲しい、と一言書いておいたのが功を奏して新品のゴム脚がついていた。2xx のゴム脚ははがれ易いとの評判で、事実私の 206VL も購入後程なく全てのゴム脚がはがれたが、今回のゴム脚は今のところまだちゃんとついている。ひょっとしたら 216XL から改善されていたのかもしれない。実は、FIVA 強化計画の一環で、新しいゴム脚をホームセンターで調達していたのだが無駄になってしまった。まあ、純正品がついたので良しとしよう。あと、以前ここでも書いた、電源投入時に画面が真っ白になる問題についても書き添えておいたが、ちゃんと対応してくれたのか、マザーボード交換が有効だったのか、帰ってきてからはこの現象は一度も起きていない。
購入後約一年経過というタイミングの良い時期に(?)修理に出すことができた 206VL は一部パーツが新しくなってしばらくは安心して使えるだろう。一番の心配点はハードディスクだがこれは当面バックアップを習慣づけるくらいしか対策が無いと思われる。そして、八月某日、ちょうど入手から丸一年が経ったその日、トラックポイントのキャップを交換した。交換後はその反応の良さに驚いた。黒く汚れたキャップがこの一年の 206VL との歩みを物語っている。206VL とはこの先少しでも長く付き合っていければと思う…