S2G HOME≫masatsu file ≫PC≫WindowsXP(E) on FIVA 206VL
CASIO CASSIOPEIA FIVA MPC-206VL 2001.8 入手
随分間が空いてしまったが、今回は予告通り WindowsXP のインストールについて書いていく。その前に液晶保護シートを貼ったのでその点について書いておく。もともと FIVA に液晶保護シートを貼るつもりはあまり無かった。第一に PDA の用にペンで操作するわけではないので必要がないと思っていた。第二に既に液晶クリーナーでは落ちない汚れが付いていたので今更貼っても無駄だと思っていた。しかし、最近仕事でプレゼンテーションを行っていると、平気で液晶面を触る人が増えてきたのだ。指で触るならまだかわいい方で、ボールペンで触れる人まで現れた。これでは流石にまずいので液晶保護シートの貼付を検討した。液晶の汚れについては中性洗剤をつけた脱脂綿で拭いたところ何とか落ちたので、いよいよ液晶保護シートの貼付を実行した。今回貼ったのは PDA でいつも使っている Arvel の 液晶保護シート。ノート PC に貼るので A5 サイズの物を購入。作業は私では心許ないので SHINO にお願いした。カットから貼り付け作業まで実に見事に仕上げてくれた。いつもながら大感謝である。
さて、肝心の WindowsXP の入手だが、価格的には Windows2000 からのみアップグレード可能な Windows XP Professional 特別アップグレード版が一番安いようだ。206VL には Win2000 がインストールされているので問題ないだろう。入手の為に色々算段していると、同じくらいの価格で Windows XP Professional の英語版が入手できるかもしれないという話が舞い込んできた。こちらは一応アップグレード版ではなく通常版とのことだった。実質、アップグレート版と通常版の中身は同じらしいのだが、この辺りは気分の問題だ。英語版は日本語版よりも若干安定している、とかいう不確定な噂も聞いていたし、何より普通の日本語版とは違うものなので、私は英語版の XP を入手することにした。
いよいよ実際のインストールだ。素直にすべてフォーマットして、パーティションも切り直しクリーンインストールすれば一番良いのだろうが、今回はなるべく時間をかけたくなかった。それに以前西垣さんに設定を変えてもらった midori Linux は再インストールしただけでは私には戻せない。フォーマットするドライブは最小限に抑えたかった。日本語版 OS から 英語版 XP へのアップグレードインストールはできない。C ドライブには新規インストールできるだけの空き容量がない。一つのドライブもフォーマットせずに XP をインストールするには D ドライブにインストールするしかなかった。これも何だか間抜けな話だ。そこで、少々面倒だが Win2000 を消して、一旦 WindosMe をリカバリして、そこから XP を新規インストールすることにした。
インストール前の構成は
C ドライブ 4000MB(FAT32):Windows2000 のみ
D ドライブ 21000MB(FAT32):プログラムとデータ
E ドライブ 950MB(FAT16):その他
となっていた。C ドライブは OS 以外は入っていないのでフォーマットしてしまうことに決定。D ドライブの中で最低限必要なファイルのバックアップをとり、My Documents と Program Files の名前を変更しておく。この状態で 206VL のリカバリディスクから WindowsMe を D ドライブにインストールする。こうすると C ドライブには数個の起動用ファイルのみが作成され OS はすべて D ドライブにインストールされる。後はお馴染みの方法。XP の CD-ROM から i386 のフォルダを D ドライブにコピーし、その中の WINNT32.EXE を実行。新規インストールでインストール先に C ドライブを指定。これで Win2000 の時と同じく、C ドライブにシステム、D ドライブにデータとプログラムという構成になる。しかも、今回は D ドライブはフォーマットしてないので今までのデータはすぐにそのまま使えるという寸法だ。プロラムは入れ直しになるけどね。
ここで、忘れてはならないことがある。以前にも書いたが XP はインストール時にパーティションテーブルを勝手に書き換えてくれるのだ。これにより NT ローダが認識しているパーティションの並びと実際の並びが変わってしまい、インストール後最初の再起動で起動不可能の憂き目に遭ってしまう。XP プレビュープログラムのときは辛うじて XP が起動したため難を逃れたが、その後の対応のまずさで Linux 領域を消してしまうことになった。今回は同じ轍を踏まないよう予め MBM を用意しておいたので、起動不能に陥った後 MBM でパーティション順を元に戻し無事インストールを完了することができた。
こうして XP のインストールはまずまず順調に完了した。ここのサイト等を参考に日本語を使う準備も万端に整い、あとは普段使っていたプログラムをインストールし直して環境を作り直すだけだ。巷では色々言われている XP だが、クラシックスタイルで使うと Win2000 とほぼ同じ感覚で使える。パフォーマンスも落ちているわけではなく、むしろ処理によっては高速化されている。FIVA 2xx シリーズはグラフィックカードが貧弱なので、XP で遅いと思う処理は Win2000 の頃から遅かった。気休めかもしれないが、一応ここやここを参考にチューニングは行っている。英語版故のトラブルと思しき点も何カ所かあるが、現状では致命的ではない。無線 LAN が標準でサポートされていたりと最新 OS ならではのメリットもあるので個人的には非常に満足している。
さて、XP のインストールも完了して FIVA 強化計画もゴム脚の調達を残すのみとなったが、この件については別の事件と重なっているので後日合わせて紹介する。