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CASIO CASSIOPEIA FIVA MPC-206VL 2001.8 入手
先日、FIVA 206VL 用のラージバッテリが届いた。すなわち、前回"サヨナラ?FIVA"で書いたノート PC 買い替えの話が土壇場で白紙になったのだ。私は当分 FIVA 206VL を使うことになる。Let's note R1 の夏モデルが発表されたばかりで、それを入手できるものと思っていたが、正直な感想は、残念なのが 40%、安心したのが 60% とという所だろうか。
206VL と Let' note R1 とを比較した場合 206VL が明らかに劣るのは、CPU のパフォーマンスと、解像度が 800x600 である部分くらいだろうか。CPU は仕方ないとして、プレゼンに使うなら解像度は 1024x768 は欲しいところだ。外形サイズ、重量はほぼ互角、キーボードとポインティングデバイスは一般的には R1 の方が使い易いかもしれないが今は 206VL に慣れている。特にコントロールとファンクションの位置が 206VL と R1 では逆なので R1 のキーボードは使いにくく感じる(使い出すと慣れるのだろうが)。搭載可能最大メモリは 206VL の方が上である。最大メモリが 256MB なのは R1 の最大の弱点かもしれない。私の 206VL は 256MB 増設して合計 384MB となっている。この差は NT 系の OS では大きいのではないだろうか。
また、両機とも PC カードスロットと別にもう 1 スロットを備えているが、206VL は CF カードスロット、R1 は SD カードスロットとなっている。SD カードは CF よりも更にコンパクトで薄く、様々な機器に活用されている将来有望なメディアだが、現状ではまだ CF の方が普及している。私もデジカメで撮った画像の受け渡し、P-in Comp@ct などに CF スロットを活用している。CF はアダプタを使えば PC カードスロットでも使えるので、将来的には SD カードスロットを備えていた方が良い事があるかもしれないが、現状で私は SD カードを使う機器を何一つ持っていないので、現有の資源を活かすなら 206VL の方が私には好都合なのだ。ということで、新しいノート PC を使えなくなったのは確かに残念だが、206VL を今後も使っていけるという安心感も私にはあるのだ。一つ残念なのは、自宅用に買い足しておいた AC アダプタを処分してしまった事だ。某オークションの料金体系変更直前に出品してしまったのだ。今思えば悔やまれる判断である。
さて、肝心のラージバッテリの稼働時間だが、今のところ連続使用五時間強といったところで、カタログスペックの十時間にはとても及ばない。しかし、プレゼンをするには十分過ぎる時間で、三十分前後しか持たない今のバッテリとは雲泥の差である。カタログスペックの半分の時間しか持たないのは、慣らし十分でないのか、実質これくらいなのか、真相は分からないが、現状では五時間持てば全く問題はない。
206VL の残留が決まり、ラージバッテリも増設されたので、ほんの少し 206VL の構成をいじってみようと思った。ポイントとしては以下の通り。
1.WindowsXP のインストール
2.ブラウザとメーラを非マイクロソフトにする
3.画面保護シートの貼付
4.ゴム脚の調達
2. と 3. は実は R1 が来た場合に実行しようと思っていた項目だ。今回は 2. を実行したのでそれについて書いていく。
私は 206VL を使うまでは会社でのメーラーに Outlook を(OutlookExpress に非ず)使っていた。予定表とアドレス帳を PSION や Palm と同期していたので、メーラーも Outlook にしておけば一石三鳥となるからだ。しかし、206VL で自宅用のメールアカウントを会社のアカウントと併用して使う場合に問題が生じた。Outlook ではマルチアカウントへの対応がイマイチなのだ(これは Outlook2002 では解消されているらしい)。そこで予定表とアドレス帳は PalmDesktop に移行し、Outlook はスッパリと捨てる事にした。後継のメーラーは Becky!、鶴亀メール等の有名シェアウェアを中心に選考され、ほぼ Becky! で決まりかけていたが、私のやりたかった事が OutlookExpress でも十分にできることが分かったので、フリーの OutlookExpress を使う事にした。OutlookExpress を常用するのは初めてだったが、メーラーとしてはそこそこ使い易いと思った。少なくとも Outlook のメールよりは使い易い。しかし、多く普及している分 OutlookExpress を狙ったウィルスも多く危険なメーラーという印象は拭えなかった。さらに私に OutlookExpress との決別を決意させたのは添付ファイルだけを削除できない点だ。仕事関係で添付ファイル付きのメールは沢山来るが、何故か OutlookExpress では添付ファイルだけの削除ができない。これでは大きなファイルが溜まるばかりだ。ということで、次期メーラの最低条件は添付ファイルが削除できるかどうかにあった。
最終的に私が選んだメーラーは Datula だった。Datula は私の求める機能をほぼ備えていた。Becky! ではなく Datula を選んだのは、よりマイナーであり且つ私にとっての有名人が使っている影響だろうか。まだ使い始めたばかりで慣れない部分もあるが、シンプルで軽量のメーラーに私は満足している。
続いてはブラウザ。Windows の場合、InternetExplorer が OS の一部として扱われるので完全に切り離すのは危険であり、且つ一部機能を制限する事になる。ということで、私は InternetExplorer の代替ブラウザを使う事はあまり考えていなかった。せめてもの抵抗ということで、Donut Rapt という InternetExplorer をコアとしたタブブラウザを使っていた。しかし、InternetExplorer の方も次々にセキュリティホールが発覚して不安になってきた。完全に切り離す事はできないとしても、Web ブラウズに InternetExplorer を使わないことはできる。折しもメーラーは OutlookExpress を切り捨てる決心がついていたので、ブラウザも非マイクロソフトで行くことにした。
非マイクロソフトのブラウザといえば真っ先に思いつくのは Netscape ではないだろうか。しかし、私は Netscape にあまり良い印象を持っていないし、それにすんなり Netscape を選択するのも芸が無い。そこで白羽の矢が立ったのが Opera だった。"地球上で最も速いブラウザ"といのを売り文句にしているが、そうの要素は余り私には影響を与えなかった。選んだ理由は「非マイクロソフトである」「タブブラウザである」この二点だ。ダブブラウザは Donut Rapt で初めて経験したが、私に合っているようだ。その後、一応 Mozilla も入れてみたが、Netscape との差がよく分からなかったのですぐに削除された。Opera にも問題が無いわけではなかった。私は自宅と会社のネットワーク切替にヴァルヘル IP コンフィグというソフトを使っている。このソフトは Windows2000 のネットワーク設定を再起動無しに切り替えてくれて、更にブラウザのプロキシ設定まで切り替えてくれるので重宝している。しかし、どうやらこの機能は InternetExplorer にしか適用されないようなので。これでは不便だと思っていたが、Opera にはクイック設定とうメニューがあり、そこからプロキシ使用設定をワンタッチで変更できるので運用上の問題は無くなった。三井住友銀行のオンラインバンキングを使用できないという問題も発生したが、これはブラウザを InternetExplorer と認識させる事で解消した。これもプロキシと同じようにワンタッチで変更できる。今では完全に Opera に移行が完了した。
次回は WindowsXP のインストールについて書く予定をしている。
ノーマルバッテリ装着の 206VL とラージバッテリ。 |
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ラージバッテリ装着の 206VL とノーマルバッテリ。 思った以上にラージバッテリの出っ張りは大きい。 |